ベーカリーカフェができるまで

お店ができるまで

パンを作ることを生業にする、いつの間にか私の中にあった想い。
それを実現すべく数年前から物件探しを始め、たくさんの候補地を見て回りましたが、ここでやってみたいと思うものには巡りあえず…。
探せば探すほどスタートラインから遠ざかって行くような気すらしていました。

物件探しが思うようにいかない2014年の4月下旬、
恩師からの「そういえば…」の一言がきっかけで、
私たちのお店となる建物とめぐりあうことになったのです。

そこは「家具屋 椿堂」のコーバとして、素敵な家具が生まれてくる場所でした。
新設したコーバへの移転に伴い、思い入れのあるその場所を、その良さを理解する誰かに引き継ぎたいという思いが引き寄せた縁だったように思います。

はじめてその建物の中に入った時、年月を重ねた建物のかっこよさと、のこぎり屋根から差し込む光の素晴らしさに圧倒されてしまい、ここでやってみたい! と、強く思わずにはいられませんでした。

青梅は昭和30年代「織物のまち」として機織工場が600件以上もあったそうで、夜具地(寝具用の生地)の9割は青梅で織られ、その建物も昭和32年(1957年)に夜具地を織るコーバとして建てられたということです。
こうして私たちのお店づくりがスタートしたのです。